働き方について

そもそも「働く」は人それぞれ

働き方を考えるには、人それぞれの「働くってなに?」「働くってどういうこと?」「私にとっての働く意味や意義は?」というようなことを明らかにする必要があると思っています。
これは、まさに自身のキャリアと向き合うということ。つまり生き方を考えるということに他なりません。

でも、普段「働く」について考えることってありますか?

自身の働き方、生き方に向き合おうと言われても、ひとりで考えたり、思いにふけったり、というようなことではなかなか自分を知ることは難しいものです。そもそも自分に向き合うって、ちょっと怖かったり、あまり良い感情を持たない人もいらっしゃるようです。
しかし、これまで、キャリアの研修に(必須研修なので嫌々)参加された方、それも多くの方々から、「自分のことを考える時間を取れて本当に良かった」「当初、忙しいのに面倒だなと思っていたけれど、実はちょっと、このままでいいのかなと思っていた。自分のことが分かってよかった」「他の受講者の考えや想いが参考になって、やりたいことが見えてきた」「やりたいと思っていたのに忘れていたことを思い出した」などのコメントをいただきます。
自分の生き方や働き方について、普段いかに時間を使って考えていなかったか、ということに気づいたのだと思います。

「働く」や「生きる」をそのまま考えなくて良い

例えば、キャリアカウンセリングという形で、自分のことを語ってみるうちに、様々な経験から自分自身が見え始めてくるということがあります。
あるいは、上記のようにキャリアの研修というような場で、これまでの人生を振り返ってみるゲームやワークを通じて、自分のことが明らかになってくるということもあります。
また、朗読の題材を読んでいるうちに、自身の思い出と重なってきて、経験を思い出すうちに、自分が大切にしていることや物事の捉え方などが明確になってくるということもあります。

こういったことが、自分のキャリア、生き方や働き方の選択に、「腑に落ちる瞬間」をもたらしたり、もやもやした思いを払拭したりすることがあります。背中を押してくれる気づきに繋がることもあるでしょう。「やっぱり私は〇〇がやりたいんだ!」というように。

主体性を育むことに繋がる

この腑に落ちたり、もやもやが消えたり(消し方が閃いたり)、やっぱり!と思えたりすると、人は主体的に動き出します。誰から言われたのでもなく、自然と自分から。働くこと、生きることに。

「働き方改革」には制度も仕組みも確かに必要だけれども、ひとり一人の主体性を育むことが大切だと思うのです。